こんな悩みをお持ちではないでしょうか。
- DX推進のためにエンジニアやIT人材を採用したいが、鹿児島では見つからない
- 求人を出しても応募がほぼゼロで、どこに求人を出せばいいかもわからない
- 採用できたとしても、社内にIT人材を活かせる環境が整っているか不安がある
こんにちは、Carraria編集部です。私たちはリクルート出身のメンバーで構成されており、鹿児島、九州・中四国エリアの採用支援を行っています。これまで約7,000名の求職者と面談し、採用企業の課題解決に携わってきました。
結論からいうと、鹿児島でIT人材を採用するには「鹿児島在住者だけを対象にする」という前提を外すことが最初の突破口です。鹿児島県内のIT人材・エンジニアの数は限られており、鹿児島在住者の中だけで採用しようとすると選択肢が極端に少なくなります。リモート採用・UIJターン採用・副業人材の活用を組み合わせることで、現実的な解が見えてきます。
この記事では、鹿児島でIT人材採用に取り組む中小企業の経営者・採用担当者向けに、地域特性を踏まえた採用戦略と具体的なアプローチを解説します。
鹿児島のIT人材採用が「極めて難しい」理由
IT人材そのものが鹿児島に少ない
鹿児島大学・鹿児島工業高等専門学校・第一工科大学などで理工系・情報系の人材は一定数育っていますが、その多くが卒業後に福岡・大阪・東京の大手IT企業へ就職するか、リモートワークで県外企業に勤務する道を選ぶ傾向にあります。
鹿児島県内にはシステム開発会社・IT関連企業が鹿児島市内に集中しており、霧島市・薩摩川内市・鹿屋市などの郡部ではIT人材の在住者数が極めて少ないです。鹿児島市内でもエンジニア・プログラマー・インフラ担当者として転職活動をしている人材の数は限られており、求人を出して待つだけでは反応がほぼ来ないのが現実です。
中小企業が「IT人材に選ばれにくい」構造がある
IT人材は転職市場での需要が高く、条件・環境・技術スタックを吟味したうえで転職先を選ぶ傾向があります。鹿児島の中小企業が採用しようとする場合、以下のような課題が生じます。
- 給与水準の差——福岡・東京のIT企業と比べると給与水準で見劣りすることが多い
- 技術環境の不透明さ——使用技術・開発環境・チームの技術レベルが求人票に書かれておらず、エンジニアが判断できない
- リモートワーク非対応——フルリモートを希望するIT人材に対して、出社前提の求人では最初から対象外になる
- ミッションの不明確さ——「何のためにIT人材を採用するのか」が求人票から伝わらず、DX推進・自社システム開発などの文脈が見えない
DX推進の文脈で採用ニーズは急増しているが、求人票の設計が追いついていない
鹿児島の農業・食品・観光・建設業を営む中小企業でも、業務のデジタル化・システム導入・ECサイト構築などへの需要が高まっています。ただし「IT担当者を採用したい」という意向はあっても、「どんなスキルを持つ人材に・何をやってもらいたいのか」が社内で言語化されていないまま求人を出しているケースが多く、スキルミスマッチや採用後の活躍につながらない状況が起きています。
鹿児島でIT人材を採用するための4つのアプローチ
アプローチ① リモート採用で全国のIT人材にアプローチする
採用する職種・業務内容がリモート対応可能であれば、鹿児島在住者に限定せず全国のIT人材を採用対象にすることが、最も現実的な母数確保の手段です。
「フルリモート可」または「週1〜2回出社・残りはリモート」という条件を設定することで、都市部在住のIT人材や、鹿児島への移住を検討しているIT人材にもリーチできます。特に鹿児島は自然環境・生活コスト・食の豊かさという移住先としての魅力が高く、「地方移住×リモートワーク」を希望するIT人材の選択肢に入りやすいです。
アプローチ② UIJターンのIT人材をスカウトでターゲットにする
鹿児島出身で県外のIT企業に勤務している30代前後のエンジニア・IT人材は、「地元に戻りたいがリモートでないと仕事が見つからない」と感じているケースがあります。こうした層は求人票を能動的に検索していないため、スカウトでアプローチしなければ出会えません。
スカウト文面では「鹿児島の農業・食品・観光産業のDXを一緒に進めてほしい」「技術力を地域課題の解決に活かせる環境」という訴求が有効です。給与だけでなく「仕事の意味・社会的インパクト」を重視するIT人材には、鹿児島の地場産業と技術を掛け合わせた仕事の意義を言語化することが響きます。
アプローチ③ 採用要件を「業務ベース」で再設計する
「エンジニア募集・Python経験者・5年以上」という要件設計は、鹿児島の採用市場では候補者がほぼ存在しません。まず「自社で何をやってもらいたいか」を業務ベースで整理し、そこから「最低限必要なスキル」を逆算することが重要です。
たとえば「既存の販売管理システムの保守・改修」であれば、最先端の技術スタックは必要なく、社内SEレベルのスキルで対応できるケースがあります。「ECサイトの運用管理・更新」であれば、プログラマーではなくWebディレクター・コーダーレベルで機能する場合もあります。採用要件のハードルを下げることで、鹿児島でも現実的な候補者層が見えてきます。
アプローチ④ 副業・業務委託のIT人材を先に活用する
採用にこだわらず、まずは副業・業務委託でIT人材を活用することも選択肢のひとつです。「社内にIT担当者がいない状態でIT採用をしても、採用後に活躍できる環境が整っていない」という状況は少なくありません。外部のIT人材・フリーランスに業務委託しながら社内の環境を整え、その後に正社員採用に移行する進め方が、リスクを抑えた現実的なルートになります。
鹿児島でも、農業・食品・観光業のDXを支援しているフリーランスやIT支援会社が存在します。まず外部リソースを活用して自社のDX課題を可視化したうえで、「何ができる人材を正社員として採用すべきか」を明確にするステップを踏むことをおすすめします。
IT人材向け求人票で必ず書くべき情報
IT人材はエンジニア系の求人情報に慣れており、一般的な求人票では判断できる情報が不足していると感じます。以下の情報を求人票に盛り込むことで、エンジニアが「自分に合う環境かどうか」を判断しやすくなります。
| 情報カテゴリ | 書くべき具体的な内容 |
|---|---|
| 使用技術・環境 | 開発言語・フレームワーク・インフラ環境(AWS・オンプレなど)・使用ツール |
| 担当業務の範囲 | 開発・運用・保守・社内SE・DX推進など、何をメインで担当するかを明記 |
| チーム構成 | IT担当者が何名いるか、チームの雰囲気・技術レベル感 |
| リモート対応の有無 | フルリモート可・週〇日出社・ハイブリッドなど具体的に記載 |
| 採用背景・ミッション | なぜ今IT人材を採用するのか(DX推進・システム刷新・業務効率化など)を説明する |
| 鹿児島での生活情報 | UIJターン歓迎・移住支援の有無・テレワーク環境整備の有無 |
まとめ:鹿児島のIT人材採用は「県内完結」を諦めることから始まる
鹿児島でIT人材・エンジニアを採用しようとする場合、「鹿児島在住者の中から探す」という前提のままでは採用が長期化します。リモート採用・UIJターンスカウト・副業人材の活用という3つの選択肢を組み合わせることで、現実的な採用の道筋が見えてきます。
また、「どんなIT人材に何をやってもらいたいか」を社内で言語化する作業が、採用の前提として必要です。この設計ができていない状態でIT採用を進めると、採用できても活躍につながらないリスクがあります。まずは採用要件の整理から着手することをおすすめします。
関連記事:鹿児島の採用代行とは?依頼できる業務・費用・RPOとの違いを解説
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鹿児島のIT採用が抱える構造的な課題
鹿児島県内のIT人材市場が他の中核都市と大きく異なるのは、県内ITエンジニアの絶対数の少なさです。鹿児島大学など情報系学部は存在しますが、卒業後に県内IT職に就く学生の割合は低く、多くが福岡・大阪・東京へ流出しています。
一方で近年、スマート農業・観光DX・水産業の生産管理システムなど「鹿児島の一次産業×IT」の領域で新しい需要が生まれています。「鹿児島の産業をITで変える」という文脈は、UIJターンを検討しているエンジニアにとって「地元でしかできない仕事」として響くケースがあります。採用条件の改善と並行してこの文脈を採用広報で発信することが、鹿児島のIT採用を前進させる独自の戦略になります。
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