鹿児島で観光・宿泊業の採用が難しい理由とは?応募を増やすために見直すべきポイント

こんな悩みをお持ちではないでしょうか。

  • 求人を出してもホテル・旅館スタッフの応募がほとんど来ない
  • 採用できても半年以内に辞めてしまい、採用コストが積み上がっている
  • インバウンド観光客が増えているのに、対応できるスタッフが足りない

こんにちは、Carraria編集部です。私たちはリクルート出身のメンバーで構成されており、鹿児島、九州・中四国エリアの採用支援を行っています。これまで約7,000名の求職者と面談し、採用企業の課題解決に携わってきました。

結論からいうと、鹿児島の観光・宿泊業が採用に苦戦する最大の原因は「シーズン雇用・夜勤・休みにくい」という職業イメージのギャップです。実態として通年雇用・週休2日を整えている施設でも、求人票の書き方でそのイメージを払拭できていないために、検討すらしてもらえていないケースが多いです。

ただし、指宿・霧島・屋久島・奄美大島など鹿児島の観光地はエリアごとに採用環境が異なります。エリアの特性に合わせた採用設計が必要です。

この記事では、鹿児島の観光・宿泊業で採用活動をしている経営者・採用担当者向けに、採用が難しい構造的な理由と、応募数を増やすために今すぐ見直すべきポイントを解説します。


目次

鹿児島の観光・宿泊業が採用で苦戦する構造的な理由

鹿児島は指宿温泉・霧島温泉郷・屋久島・桜島・奄美大島など、全国的に知名度の高い観光資源を持つ県です。観光業は県内雇用の重要な柱ですが、その採用環境は年々厳しくなっています。

「シーズン雇用」「夜勤あり」のイメージが応募を遠ざけている

宿泊業に対して、求職者の多くは「繁忙期だけの短期雇用」「夜勤が多い」「休みが取りにくい」というイメージを持っています。これは一部の施設では事実かもしれませんが、通年雇用・変形労働時間制による週休2日・夜勤なしのポジションを設けている施設でも、求人票の書き方でこのイメージが先行してしまいます。

実際に面談してきた求職者の中にも、「宿泊業には興味あるが、夜勤があるから無理だと思っていた」と話す方が少なくありませんでした。求人票で「フロント業務/夜勤なし/土日祝休み相談可」と明記するだけで反応が変わるケースがあります。

インバウンド増加で仕事の複雑さが上がり、採用ハードルも上がった

鹿児島を訪れる外国人観光客は近年増加傾向にあり、指宿や霧島のホテル・旅館でも台湾・韓国・中国からのゲストへの対応が日常になりつつあります。これにより「英語・中国語対応ができる人材」を求める施設が増えましたが、鹿児島市内でも語学対応ができる求職者は限られており、採用要件が現実と乖離するケースが出ています。

採用要件を絞りすぎると母数が減り、広げすぎるとミスマッチが起きます。インバウンド対応は「入社後に育てる前提」で採用要件を設計し直すことも一つの選択肢です。

エリアごとの採用難易度の差が大きい

鹿児島の観光エリアは広域に分散しており、エリアによって採用の難しさが異なります。

エリア主な観光施設採用上の課題
指宿市砂むし温泉・大型リゾートホテル鹿児島市から車で1時間以上。通勤可能エリアが限られ、移住前提での採用が必要になりやすい
霧島市(霧島温泉郷)温泉旅館・観光ホテル鹿児島市・宮崎方面からの通勤圏に入るが、それでも求職者数は少なく競争が激しい
屋久島町エコツーリズム・宿泊施設島内在住者だけでは採用できず、移住希望者の受け入れが前提。環境・自然への共感がある候補者に絞ったアプローチが有効
奄美大島(奄美市・大和村など)リゾートホテル・ダイビング施設島外からの移住採用が主流。観光×自然好きの候補者へのアプローチが鍵になる
鹿児島市(城山・天文館周辺)シティホテル・ビジネスホテル鹿児島市内では求職者数が比較的多いが、給与水準・休日条件で他業種との競合が激しい

指宿・屋久島・奄美大島での採用は、通勤圏を前提にした求人票では機能しません。「移住を前提としたUIJターン採用」として設計し直すことが現実的です。

鹿児島の観光業は家族経営・少人数運営が多く、採用ノウハウが蓄積されにくい

霧島や指宿の温泉旅館の中には、家族・親族で経営している規模の施設も多く、採用業務を専任で担う人材がいないケースがほとんどです。「欠員が出たら求人を出す」という受け身のサイクルを繰り返しており、採用ノウハウが積み上がらないまま毎年同じ課題に直面しています。

応募を増やすために見直すべきポイント

ポイント① 求人票で「働き方の実態」を数字で示す

宿泊業への応募が来ない最大の理由はイメージのギャップです。「休みにくい・夜勤がある」というイメージを払拭するには、感覚的な言葉ではなく数字で実態を示すことが有効です。

  • 「年間休日110日」「夜勤は月2〜3回、希望による」「有給取得率〇%」
  • 「繁忙期(GW・お盆・年末年始)以外は土日休み相談可」
  • 「先輩スタッフの平均勤続年数〇年」

特に「定着している社員がいる」という事実は、候補者の不安を大きく和らげます。旅館・ホテルで長く働いているスタッフの声を求人票に入れるだけでも、信頼感が変わります。

ポイント② ターゲットを「宿泊業経験者」に絞らない

鹿児島の観光・宿泊業で経験者採用だけを続けると、母数が極端に少なくなります。接客業(飲食・小売)経験者や、鹿児島の自然・文化が好きで移住を検討しているUIJターン人材を採用ターゲットに加えることで、母集団が広がります。

「ホテルや旅館での勤務未経験歓迎」「接客経験があれば業種不問」という表記を入れることで、他業種からの転職希望者にも求人が届くようになります。

ポイント③ 屋久島・奄美・指宿はUIJターン採用に特化する

島嶼部・遠隔エリアの施設では、地元だけで採用を完結させようとするのは現実的ではありません。「自然の中で働きたい」「島暮らしに興味がある」「鹿児島に縁がある」という動機を持つ県外候補者へのアプローチが、採用の主軸になります。

こうした候補者に響く求人票には、給与・勤務条件だけでなく「屋久島の森と海が日常にある働き方」「奄美の集落に溶け込んだ暮らし」といった、都市部では絶対に得られない生活の価値観を言葉にすることが重要です。移住支援制度(屋久島町・奄美市の補助制度)や住居の提供有無も、応募判断に直結する情報です。

ポイント④ 採用チャネルを「待ち」から「攻め」に切り替える

Indeedへの掲載だけでは、鹿児島の観光業への転職を積極的に検討している求職者にしかリーチできません。宿泊業への転職を潜在的に考えている層や、移住を検討している県外候補者には、スカウトや採用SNS(Wantedlyなど)での発信が有効です。

また、鹿児島県・各市町村が実施している移住フェア・UIJターン就職相談会への出展も、観光・宿泊業の採用において費用対効果が出やすいチャネルです。鹿児島ならではの「自然・食・温泉」という生活の魅力を求人票だけでなく、採用広報として発信することが候補者を引き寄せます。

定着率を上げることが採用コスト削減につながる

採用コストを下げる最も確実な方法は「入社した人が長く働く」ことです。鹿児島の観光・宿泊業で定着率が低い背景には、入社前の期待と入社後の実態のギャップがあることが多いです。

求人票に書いた内容と実際の働き方が一致しているか、入社後のオンボーディングが整っているか、繁忙期の過ごし方について事前に丁寧に説明しているか——これらが定着に直結します。「採用できれば終わり」ではなく、入社後の定着まで設計する視点が、採用コストの総量を下げます。

関連記事:鹿児島の採用代行とは?依頼できる業務・費用・RPOとの違いを解説

まとめ:鹿児島の観光・宿泊業採用は「イメージ払拭」と「エリア別設計」が鍵

鹿児島の観光・宿泊業採用で応募が来ない場合、まず疑うべきは「求人票でシーズン雇用・夜勤のイメージを払拭できているか」です。実態がどれだけ良くても、伝わっていなければ候補者には届きません。

また、指宿・屋久島・奄美大島などのエリアでは、地元採用だけに依存せずUIJターン採用を前提に設計することが、持続的な採用の鍵になります。エリアごとの特性を踏まえた採用設計と、求人票の訴求力改善を同時に進めることが、鹿児島の観光・宿泊業が採用を改善するための現実的な方法です。

採用に悩む企業の、頼れる外部人事に。

Carrariaでは、採用KPIの整理から改善施策の設計まで、鹿児島・九州の中小企業向けにサポートしています。

Carraria(カラリア)は、地方採用に特化したRPO(採用代行)サービスです。リクルート出身のメンバーが、求人票の作成から媒体運用・スカウト・面接設計まで、採用プロセスをまるごと支援します。「何から手をつければいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

大手人材紹介会社にて九州、広島岡山で述べ1,000名以上を超えるキャリア面談を実施。その後組織長として営業からエンジニアまでを担当する組織を経験。実体験に基づいた、『地方×キャリアの最大化」ノウハウを発信しています。自身も福岡にIターンし、福岡での暮らしを楽しんでいます。

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